オリンピックやスポーツの競技会で優勝選手が金メダルを噛む姿を見かけるのは少なくありません。
しかし、なぜ噛むのでしょう。
苦労してやっと勝ち取った金メダルを噛むのって、金メダリストの特権とも言われています。
最近では噛む選手は減ってきたとはいえ、噛む理由が気になりますよね。
金メダルを噛む理由と噛んで傷つかないのか、最初に金メダルは噛んだ人は誰なのかを調べました。
この記事を読むとわかること
- 金メダルを噛む理由は意外だった!
- 金メダルは実は銀で純金じゃない
- 金メダリストは噛むことを強要されてる!?
金メダルを噛む理由とは?
東京五輪メダル発表!渦を巻くような曲線的デザイン #東京オリンピック #東京2020 #金メダルhttps://t.co/bBAXit3wjO
— 日刊スポーツ大阪本社 (@ONikkansports) July 24, 2019
優勝すると金メダルを噛む選手が多いですよね。
カメラマンからせがまれて噛む選手と自ら噛んでいる選手がいるのがわかります。
でも、どうして噛むのでしょう。
銀メダルと銅メダルは噛みませんよね。
噛むのは金メダルだけ。
理由その1:優勝へのあこがれ
「日本らしさ表現、選手が主役に」デザイナー語る 東京パラメダル公開 (毎日新聞)
東京パラリンピックの金メダルの表面=東京都中央区で、佐々木順一撮影 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が25日に発表したパラリンピックのメダルのデザインは表裏…https://t.co/zLs377ocPh#ニュース pic.twitter.com/4aWVunVIAi
— 全国のニュース (@cvb_224) August 25, 2019
優勝して金メダルを手にして、金メダルを噛んだ選手を見て「カッコいい!自分も優勝して噛んでみたい」と思ったからと考えられます。
スポーツ選手にとって金メダルは人生をかけた憧れの存在。
手にした喜びは想像できないほどとんでもないものと思いますが、それを噛めるのも手にした人のみ。
「勝利をかみしめる」といった意味合いも。
そんな贅沢な姿に憧れ、噛むことが流行ったのではないかという説があります。
理由その2:金かどうか確認するため
苦難を乗り越えて掴んだ羽生さんのいとおしくまばゆい金メダル。
影が深かったほどに美しく輝いていると強く感じたのはファンだけじゃなかったんだ。川西さんデザインの東京五輪メダル、想像もつかない努力をして手にする栄光にふさわしい理念で嬉しい✨ pic.twitter.com/zgMeLDz0cO
— ぐみ (@south_gmy) August 2, 2019
今では金の純度を測定する機器がありますが、その昔、金かどうか確かめるために歯で噛んで確かめました。
今では信じられないことですが、実際に噛んでいたそうです。
そういえば、時代劇で大判小判を噛んでいる場面、見たことあります。
江戸時代は金を確かめる機械などなかったので噛む方法しかなかったのですね。
純金は派手噛むと凹んでしまいます。
金メダルを噛む理由として、昔の人が噛んで確かめた、という遺伝子が残っているからかもしれません。
理由その3:金貨チョコレートをもじって噛んだ
ずっと気になってたコインチョコ1kg買っちった 180金 pic.twitter.com/0mWL9LNxn8
— おろぶろんこ (@oroblanco4221) February 14, 2021
昭和40年代に金貨チョコレート(コインチョコレート)が発売されました。
金色の紙に包まれた丸いチョコレートです。
今でも販売されています。
今では本物の1ユーロコインにそっくりなチョコレートもあるので、ユーモア好きな選手が金メダルを噛んだという説もあります。
でも、せっかくの金メダル、噛んでしまって傷はつかないか心配になりますよね。
理由その4:カメラマンからのリクエスト
金メダルは授賞式で首にかけられます。
しかし、カメラマンが写真に収めようとしたとき、顔の近くに持っていくように選手にリクエストしています。
表情のアップとメダルが並ぶと印象が強いですよね!
それとともにメダルを噛むようにリクエストもあるのだとか!
事実としたらちょっとメダルへの冒瀆なような気もしますがどうでしょう。
実際に2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートの金メダリスト荒川静香さんは、カメラマンの「噛んで」のリクエストを断っています。
口の近くに持って行っただけです。
噛むのを断った理由は
「なぜ噛むのか意味がわからない」「歯型がつく」
金メダルって噛むと傷つくのでしょうか。
実は傷付かないんですよ、荒川さん!
金メダルは噛む理由:傷がつく!?
🔵🟡⚫️🟢🔴🔵🟡⚫️🟢🔴🔵🟡
🗼東京オリンピック✨🏅金メダル初公開❣️ pic.twitter.com/8dQbXuV9Wf
— 🎐南風長七子👩🏻 MINAMIKAZE (@f9FCGREgnMnqTAp) March 23, 2021
純金は噛んだり硬いもので叩くと傷がつきます。
手っ取り早く本物の純金かどうか確認するのには良い方法かもしれませんが、金メダルをもらってその場で「純金?」と確認しようと思う選手っているでしょうか。
結論から言えば、「金メダルは傷つかない」です。
理由は純金ではないから。
金メダルは純金製じゃない?
東京五輪の金メダル他、
メダルのケースは木製でメイドイン北海道!
素晴らしいデザインです!
やはり北海道に縁があったようです!!! pic.twitter.com/e6HhCSawL6— segawara (@segawawa) November 8, 2019
実は、金メダルの主な素材は「銀」なのです!
金メダルなのに銀で出来ているんです!
銀でメダルの基礎を作り、その上に金のメッキを施しています。
金メダルが純金ではない理由とは
知り合いのコイン2枚。両方とも1KGの純金製。2枚で東京近郊の一戸建。 pic.twitter.com/gEXKmqiXLY
— 鎌倉メイァ (@kamakuramayor) March 21, 2021
金メダルを作るのは競技の開催国です。
しかし、メダルを作るには材料費がかさみ、国によっては費用が用意できません。
オリンピックの場合、2003年までどの国も平等にオリンピックを開催できるようにメダルの材料に関して細かい規定がありました。
しかし、2004年以降、IOCの承認が得られれば自由にメダルの材料やデザインを決めることができるようになりました。
金メダルを噛む理由:金メダルは銀で出来ている!
東京2020オリンピックの金メダルの仕様を調べました。
- 大きさ:直径85mm
- 厚さ:最小部分7.7mm,最大部分:12.1mm
- 重さ:約556g
- 原材料:純銀・金メッキ6g以上
素材は銀で表面が金メッキということが判明しました。
したがって、噛んでも傷は付かない?と思われます。
しかし、過去には純金のメダルが存在したんです!
金メダルを噛む理由:過去に純金のメダルが存在
そもそもオリンピックの優勝者にはオリーブの冠と銀製のメダルが授与されていました。
金メダルが初めて授与されたのは1900年のパリ五輪。
金メッキでした。
上記の画像の純金のメダルは1904年セントルイス五輪で初めて作られました。
純金なのでこれは噛んだら間違いなく傷がついてしまいますね。
それにしても、そもそも金メダルを噛んだ人って誰なんでしょう。
金メダルを噛む理由:初めて噛んだ人は誰?
金メダルを噛んだ勇気ある第一号と言われる選手を調べました。
世界で第一号は?
世界で最初に金メダルを噛んだのは…
オーストラリアのダンカン・ジョーンズ・アームストロング(Duncan John D’Arcy Armstrong)選手です。
1988年ソウル五輪、水泳男子200メートル自由形で優勝し金メダルを獲得しました。
この際の読売新聞の見出しは「勝利ガリガリ」。
彼が金メダルを噛む写真が大きく掲載されました。
日本人第一号は?
日本人で最初に金メダルを噛んだ人は1996年、アトランタ五輪柔道男子71kg級で優勝した中村兼三選手。
中村兼三選手が金メダルを噛んだ理由は、わかり次第追記します。
金メダルを噛む理由:優勝トロフィーは何故噛まない?
Absolute madness. number 4 #ausopen pic.twitter.com/cjFNcl7iQH
— NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) February 20, 2021
優勝すると金メダルではなくトロフィーを貰う競技もありますよね。
でも、トロフィーの場合噛まずにキスをする選手が多いです。
なぜか。
それはやっぱりトロフィー噛んだらカッコ悪い。
トロフィー型のお菓子があれば噛む選手も出てくるかも?
まとめ:金メダルを噛む理由とは?傷つかない?初めて噛んだ人は誰?
近年では金メダルを貰っても噛む人は少なくなりました。
しかし、噛んでみたい衝動を抑えられない選手は少なくともいるはずです。
傷は付かないので、ガリッといっちゃってください!
- 噛む理由は人それぞれ
- 金メダルは純金ではない為、傷は噛んでも付かない
- 初めて噛んだ人はオーストラリアのダンカン・ジョーンズ・アームストロング